ウンブキに迷い込んだ、ミゾゴイ

ミゾゴイ ( Japanese night heron )

名称(ヨミ)ミゾゴイ
中分類ペリカン目
小分類サギ科
形態島に生息するカラス=リュウキュウハシブトガラスと、同大のサギ。一見、全身が茶色に見えるが、腹側はやや白く、その中央に黒褐色の羽毛が荒く縦に並ぶ。これにより、首を伸ばすと草木に見えるような、カモフラージュになっているとされる。ヨシゴイやリュウキュウヨシゴイにも同様の傾向が見られる。サギ類のなかで、もっともくちばしが短く、地上の採餌に適していると思われる。繁殖期には目とくちばしの間が青灰色になる。
概要※環境省の絶滅危惧II類で、国際希少動植物種の指定はされていないものの、現在の全生息数が1,000羽程度とされ、絶滅が危ぶまれている種。

【分布】
ほぼ日本のみの繁殖とされ、国内の本州、伊豆諸島、四国、九州などで繁殖が確認されている夏鳥。冬場はフィリピンへ移動し、少数が台湾や国内で越冬するとされる。

【生態】
島では繁殖していない。広葉樹や針葉樹の枝がかぶさり、薄暗くじめじめした森林内を好むとされる。ミミズや昆虫の幼虫、カタツムリやナメクジ、サワガニなどを食べる動物食。時にヘビの幼体を食べることもある。警戒するときは、天を仰ぐように首を伸ばした姿勢で静止し、独特の擬態をする。更に危険を感じたときは、さっと飛んである程度の高さの木の枝へ避難する。

【島内の目撃情報】
春秋の渡りの季節に、沖縄県で保護されることが多いことから、徳之島も中継していると考えらる。2014年5月に傷ついた個体がウンブキで、2018年4月には、千間に下りる道路上で、採餌する個体が確認されている。渡りの際には、草丈が長い森林内よりも、森林に接した道で、路側にある草むらを行き来しながら採餌する場合が多いと思われる。

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