カムィヤキ

カムィヤキ陶器窯跡

名称(ヨミ)カムィヤキトウキカマアト
中分類生産遺跡
小分類中世
所在地伊仙町阿三、伊仙、検福
時代・年代中世(11世紀後半~14世紀前半)
遺産概要 カムィヤキ陶器窯跡は、1983年に伊仙町阿三のため池の工事中に発見され、字名である「亀焼(カムィヤキ)」にちなんで名付けられた、今から1000~650年前に操業した窯跡である。
現在のところ、窯の跡は、阿三、伊仙、検福の山中にみつかっており、100基を超える窯跡が眠っていると考えられている。
 窯は、山の斜面にトンネルを掘ってつくられており、真上からみると、焚き口がすぼまり、燃焼部が広がっており、しゃもじのような形となっている。燃焼部には、斜面に焼物を安定させて置くための窯道具である焼台が、並んで置かれる。
 カムィヤキ陶器窯跡では、壺を中心として、鉢、碗、甕、水注などが製作されており、壺に施される特徴的な波線状の文様や、焼き仕上がりの様子が、同時期に朝鮮半島で生産されていた陶器と非常に類似している。
 このカムィヤキ陶器窯跡は、中世(約1,000~650年前)の時期に琉球列島において操業した唯一の陶器窯跡であり、北は長崎県から、南は沖縄県の波照間島までの約1200kmもの広い範囲に運ばれ、消費されている。

協力 伊仙町歴史民俗資料館

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