トクノシマカンアオイのがく筒の内側が見える

トクノシマカンアオイ ( A kind of Wild ginger )

名称(ヨミ)トクノシマカンアオイ
中分類被子植物
小分類ウマノスズクサ科
形態水戸黄門の時代劇で知られる、徳川家の家紋と同様に、葉はカンアオイ属に特徴的なハート形で、やや細長い。葉は全長15センチほどで、地面から15センチあまりの茎=葉柄(ようへい)が立ち上がり、地面から離れている。やや角ばった形状の葉や、艶の有り無し、斑入りなど個体差がある。花は地面から直接咲き、徳之島産カンアオイでは最大級で、3センチ近くになる。花びら(正確には、がくが変化したもの)は3枚で個体により、紫や紫がかった灰色。がく筒は壷のようなっている。
概要※現在は、徳之島三町の希少動植物保護条例により採集が禁じられている。環境省により絶滅危惧II類に指定されている。

【分布】
徳之島固有種。山岳部にある常緑照葉樹林のうち、徳之島中部の森林や石灰岩の崖などに生える。徳之島産カンアオイ=オオバカンアオイ、タニムラアオイ、トクノシマカンアオイ、ハツシマカンアオイの4種のなかで、もっとも石灰岩地域に適応した種と思われる。

【生態】
照葉樹林内で陽光が一時的に差す程度の、湿った土地に生える多年草。常緑で、花は1下旬~5月に咲く。最近の研究により、厳冬期における受粉について、小型のハエ類が媒介することが判明している。

【島内の目撃情報】
徳之島三町・希少動植物保護条例によって保護されているため、記載しない。なお、条例の制定(平成26年/2014年9月1日)より前に採取し、栽培されている場合は、役場への届け出が必要である。下記の関連URLは、条例に関する情報へのリンクである。
関連URLhttp://yuiamagi.html.xdomain.jp/tourist_map/Redlist/

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