ルアーを捕食しようとした、ハリセンボン

ハリセンボン ( Long-spine porcupinefish, Freckle porcupinefish )

名称(ヨミ)ハリセンボン
中分類フグ目
小分類ハリセンボン科
形態50センチほどになるフグ。見かけるのは10~30センチ前後が多い。体表に長い棘がある。淡褐色や黄褐色の地に、暗褐色のインク染みのようなパターン数カ所と、そばかすのような斑点が無数にある。腹側はやや白い。海水や空気を吸って膨らむと球形になり、それに伴い全身の棘が立ち上がる。英名は、長い棘のヤマアラシ魚、または、そばかすヤマアラシ魚という意味である。針は千本でなく、350~400本くらいとされる。
概要【分布】
全世界の温帯~熱帯に分布する。徳之島でも漁港やサンゴ礁などで普通に見られる。

【生態】
尾びれは動かさず、胸びれ、背びれ、尻びれをせわしなく動かしてゆっくり泳ぐ。丈夫な歯を持ち、ウニや貝、ヤドカリ・エビ・カニなど甲殻類を食べる肉食性。ルアーを追うこともあり、弱った魚を捕食するとも考えられる。荒々しい外洋よりも内湾の浅い海に多い。

※徳之島ではアバス、沖縄ではアバサーと呼ばれ、汁物に人気がある。ただし棘を取り除く手間もかかるし、皮が厚く肉は少ない。

【島内の目撃情報】
天城町内では、松原漁港の船溜まりや、ヨナマビーチのサンゴ周辺で見られる。
観察できる場所流れの穏やかなサンゴ礁や、貝がついた漁港の岸壁

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