呼吸する、エラブウミヘビ

エラブウミヘビ ( Black-banded sea krait, Chinese sea snake )

名称(ヨミ)エラブウミヘビ
中分類有鱗目(トカゲ、ヘビ)
小分類コブラ科
形態2メートルを超える海のコブラ。雌の方が大きい。ウミヘビ独特の体形で、頭は小さく丸く、胴は太目、尾は細くなく側扁して薄く、先端が丸いへら状で、尾びれの役割を果たす。若い個体は青っぽく背から体側にかけて黒い横しまがある。成長に従って、褐色になる。
概要※ウミヘビには大きく2つのグループがあり、本種のような爬虫類のグループと、魚類でウナギ目アナゴ亜目ウミヘビ科のグループがある。

【分布】
西太平洋からインド洋の亜熱帯、熱帯の沿岸に分布する。徳之島では、サンゴ礁の周辺や岩礁で見られる。

【生態】
正確は温厚で、警戒心が強いとされるが、時に好奇心のためか泳いでいる人に寄ることがある。昼夜を問わず活動するが、海中で活動する際は、数分~数十分に一度、浮上して呼吸する必要がある。夜間の方が活発で、昼間は水際に近い岩のすき間や洞窟などで休んでいる。海中でも陸上でも活動できるが、採餌は海中。サンゴの間に逃げ込んだ、小さな魚を好んで食べる肉食性。エビなどの甲殻類を食べることもある。産卵は陸上で、洞窟などで鶏卵より長い卵を3~7個産み、ふ化には4~5ヵ月かかるとされる。

【島内の目撃情報】
10センチ前後の魚が多いサンゴ礁や、岩礁で見られる。漁港などでも見られるが、透明度が低いところにはいない。天城町内では、犬の門蓋周辺の岩礁で見られる。
観察できる場所産卵などに適した洞窟などが多い、断崖周辺の岩礁やサンゴ礁

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