ウケグチイットウダイは派手だが、知名度は低い

ウケグチイットウダイ ( sammara squirrelfish, spotfin squirrelfish, etc. )

名称(ヨミ)ウケグチイットウダイ
中分類キンメダイ目
小分類イットウダイ科
形態20センチほどになる、イットウダイの仲間。紡錘形の魚体は、背から体側にかけて金色、腹側にかけて銀から白で、体側には細い暗色の縦線があり、そのうちやや上にある一本が赤い。尾びれの上下中央にも赤い線が通る。背びれには前方に大きな黒班があり、後ろにいくほど赤くなる。ただし、普段は背びれは畳まれている。目が大きく額は青紫、えらぶたには大きな暗色の班がある。不思議に印象に残らないが、意外に派手である。
概要【分布】
ハワイ、オセアニアを含む西太平洋から、インド洋に分布する。国内では紀伊半島以南の暖海で見られ、徳之島でもサンゴ礁周辺で普通に見られる。

【生態】
サンゴの間や岩礁の陰など暗い場所を好み、やや下を向いて浮いていることが多い。エビ・カニなどの甲殻類や小魚を捕食する肉食性。成熟には6年かかるとされ、成長は遅め。リーフの外側など開けた場所では群れだが、リーフ内の浅場では一匹で見られることもある。

【島内の目撃情報】
天城町内ではヨナマビーチのリーフ内がもっとも手軽。暗いところを好むはずなのに、比較的明るいサンゴの中でカンモンハタ(イシネバリ)などと共に見られ、観察しやすい。
観察できる場所サンゴ礁の周辺、ヨナマビーチのリーフ内にあるサンゴ礁

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