ガラスヒバァの顔(目も鱗で覆われる)

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ガラスヒバァ ( Ryukyu keelback )

名称(ヨミ)ガラスヒバァ
中分類有鱗目(トカゲ、ヘビ)
小分類ナミヘビ科
形態全長は、おおむね70~80センチ、時に1メートルを超えて大きくなることがある。ガラスヒバァ=沖縄のシマグチでカラスのように黒いヘビの意味のとおり、体の上面が黒っぽい褐色や濃い緑褐色。鮮やかな黄色や黄緑の帯が印象的だが、大きくなるほど地味になる傾向にある。腹側はやや緑っぽい玉子色で、外側のところどころに黒点がある。他のヘビに比べてスリムなため、体が細く見える。一見して判らないものの尾は長く、体長の1/3から1/2にもなるという。
概要※毒蛇ながら毒牙を持っておらず、今のところ被害は確認されていない。したがって特定動物には指定されていない。ただし、本種の上あご奥から分泌されるのは出血毒とされ、軽んじるのは禁物である。

【分布】
以前は奄美群島、沖縄諸島に分布する固有種とされていた。しかし2014年、姿がそっくりな奄美群島産と沖縄諸島産より、沖縄諸島産と宮古諸島産ミヤコヒバァの方が遺伝的に近いことが判明したため、ヒャンとハイの関係同様、いずれ分類が見直されるだろう。徳之島では水気のある林道や池などカエルの多い場所で見られる。なお、ハブが生息しない島、例えば喜界島や沖永良部島にも生息している。与論島では、ここ数十年で絶滅したようだ。

【生態】
カエルや魚、トカゲなどを食べる肉食性。暖かい時期は、水辺や水中に潜んでカエルやオタマジャクシを捕食することが多い。俊敏で、警戒するととぐろを巻いいて鎌首をもたげ、攻撃体制になる。毒牙はなく、喉から分泌される。

【島内の目撃情報】
天城町内には水田がないため、集落周辺で見られることはほとんどない。カエルの多い溜め池やその周辺、沢、水の流れる林道の側溝などで見られる。ただし、ハブやヒメハブも同様の場所に潜むため、注意が必要。シマグチではガラシブと呼ばれている。
観察できる場所カエルやオタマジャクシの多い池、沢、側溝やその周辺

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