オオイワガニ

オオイワガニ ( Natal lightfoot crab )

名称(ヨミ)オオイワガニ
中分類エビ目(エビ、カニ、ヤドカリなど)
小分類イワガニ科
形態甲幅7センチを超え、比較的大型のカニ。上から見た甲羅は丸みのある六角形で、雄は赤みがかった黄褐色や赤い色合い、雌は濃い褐色など、暗い色合いの傾向があり、体色には変異がある。全体的に扁平で足が長い。はさみの付け根の内側に、湾曲した鋭い棘を持つ。近縁のミナミイワガニは、やや小さく、足には斑模様がある。断崖など、岩場の比較的高いところで、赤みが強い大型のイワガニを見かけたら本種の可能性が高い。
概要【分布】
ハワイ、オセアニアを含む太平洋西部からアフリカ大陸東岸のインド洋にかけて広く分布する。国内で小笠原、奄美大島以南の暖海で見られる。徳之島では、荒い断崖のある岩場で見られる。

【生態】
海岸の断崖を徘徊して採餌しており、水面よりずっと高い断崖に居ることもある。危険を感じると素早く岩陰や水中に隠れる。その際、横だけでなく前にも走ることができる。肉食性の強い雑食性で、様々なものを食べる。人間の匂いに釣られて寄り、足を上ってくることもある。似たミナミイワガニは、やや穏やかな岩場や漁港に分布している。

【島内の目撃情報】
外洋に面した荒磯、断崖で見られるが、機会は少ない。警戒心が強く動きが速いので、観察の際はゆっくり動くなど逃げられないような工夫が必要。兼久・高釣の磯では、オオイワガニとミナミイワガニの双方が見られる。
観察できる場所比較的平らな岩場や磯、漁港

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