サカモトサワガニ

サカモトサワガニ ( A kind of Freshwater crab )

名称(ヨミ)サカモトサワガニ
中分類エビ目(エビ、カニ、ヤドカリなど)
小分類サワガニ科
形態一般的には甲幅4センチ程度とされるが、徳之島産は甲幅5センチを超える大型のサワガニ。本土のサワガニをそのまま大きくしたような体型。体色は褐色のほか、オレンジがかった赤褐色や、紫がかった褐色など変異がある。海岸近くに生息するオカガニに似ているが、本種の方が甲羅の表面が滑らかで、足が細い。
概要【分布】
奄美大島、喜界島、徳之島、沖縄島に分布。森林の沢、枯れない側溝などで見られる。

【生態】
夜行性で、落ち葉や昆虫、ミミズなど手当たり次第ほとんどのものを食べる雑食性と考えられる。雌は海に下ることなく、夏から秋に産卵し、卵は稚ガニになるまで腹にかかえたままである。幼生はゾエアやメガロパといったプランクトンの時分を卵の中で過ごし、卵は大きく成長する。そのため、産卵数は少ない。卵から出て稚ガニになると、母ガニは流れの遅く浅い沢などを探して放つ。アマミミナミサワガニと、生息地はほぼ同じだが、やや広く生息し、海岸近くでも見られることがある。

【島内の目撃情報】
夏から秋の夜、林道わきで水が枯れていない側溝や、その近くの林道を歩く姿を見られることが多い。また、天敵に食べられた甲羅やはさみなどが散乱していることがある。林道のみならず、秋利神キャンパスパーク周辺などでも見られ、湧き水が道路に流れ出しているような場所でも生息していることがある。

※夏の沢や水辺には、ハブやガラスヒバァなどの毒ヘビが多いので、観察には注意が必要。
観察できる場所蒸し暑い夜の林道の側溝、もしくは雨上がりの林道

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