ミナミベニツケガニ(甲幅5センチ)

ミナミベニツケガニ ( Mangrove swimming crab, Crenate Swimming Crab )

名称(ヨミ)ミナミベニツケガニ
中分類エビ目(エビ、カニ、ヤドカリなど)
小分類ワタリガニ科
形態大きくても甲幅8センチほどの、比較的小型のワタリガニ。目と目の間が広く、甲羅が平らなのが特徴。甲羅はガザミ、イシガニなどワタリガニ科に共通する、イチョウの葉に似た形で、もっとも後の足(第5脚)がひれのような形状になっている。体色は褐色や緑褐色で変異が大きく、はさみの先が赤みがかっている。ミナミベニツケモドキに酷似するが、本種にははさみの前面に筋状の凹凸がなく、甲羅に光沢がある。
概要【分布】
西太平洋からインド洋の亜熱帯から熱帯の沿岸に広く分布。川の流れ込む穏やかな湾や河口域、マングローブなどに生息する。徳之島では、前野、岡前、浅間にかけてのイノーで確認されている。

【生態】
マングローブやイノー(礁地)の潮干帯=砂泥の干潟に生息する。雑食だが肉食性が強く、比較的遅い動きの無脊椎動物のゴカイなどを捕食する。また、デトリタス(落ち葉、枯葉など)も食べる。夜行性で、夜の干潟で見られることが多いが、昼間でも見られることがある。繁殖期は主に、梅雨の前から夏。水中で危険が迫ると、ひれ状尾の足を用いて泳ぐように移動する。気づくのが遅れて逃げられない、あるいは追い詰められたとき、両方のはさみを広げ、素早く挟むように威嚇したり、隙をみて瞬時に砂にもぐって隠れる。

【島内の目撃情報】
松原~浅間にかけてのイノーで見られる。
観察できる場所松原~浅間にかけてのイノー(干潟)
生息地のGoogleマップURLhttps://goo.gl/maps/HQogjTM3t132

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