ルリマダラシオマネキ(天城町浅間干潟、6月)

ルリマダラシオマネキ ( Tetragonal Fiddler Crab )

名称(ヨミ)ルリマダラシオマネキ
中分類エビ目(エビ、カニ、ヤドカリなど)
小分類スナガニ科
形態甲幅2.5センチ前後。その名の通り、甲羅には瑠璃色≒空色の斑があるが、個体変異も大きい。眼柄(がんぺい)≒目の根元の棒の部分は長い。雄は左右どちらかのはさみが大きく、薄いオレンジ色で、先だけ白い。雌雄とも、甲羅は空色と濃い群青を基調とした斑の個体が多いが、時に黄色やオレンジなども加わる。雌はオスよりやや甲羅/体が大きく、ふっくらした形になる。

参考:その特徴的で美しい姿から、セーシェル共和国やソロモン諸島などの切手の図柄として用いられている。
概要【分布】
西太平洋からインド洋の亜熱帯、熱帯の海岸に広く分布する。国内では南西諸島に分布し、徳之島でも天城町松原西区、前野や、徳之島町亀津のイノーで見られる。ただし数は少ない。

【生態】
一般的には石の多い海岸に生息するとされるガ、徳之島においてはイノーの砂地にとりのこされたサンゴの岩の上に生息する。警戒心が強く、素早く岩の穴に逃げ込む。雄は雌の気を引くために、大はさみを大きく振る。雄どうしが大はさみの見せ合いや、はさみ合い、タックルなどで争う。砂泥に含まれる有機物=動物の死骸や植物のかけら、プランクトンなどを砂泥ごと口に含み、こしとって食べる。産卵期は夏から秋と考えられるが、卵や幼生の大半は外洋に流出してしまう。

参考:同じような条件の岩の上であっても、ベニシオマネキしかいない場所もあり、ルリマダラシオマネキはより真水の影響を受けやすい場所を好んでいると思われる。

【島内の目撃情報】
松原西区や前野にかけてのイノー(干潟)にある、砂泥をかぶったサンゴの岩の上でのみ見られる。岩の上にいるため、巣穴に逃げ遅れた個体はくぼみでじっとしていることがあり、捕獲は比較的楽である。2020年夏、トリトリデッキ北側の干潟にある岩でも少数の個体が見つかったものの、年末年始の冷え込みで死滅。2021年7月、新たに松原漁港北側、港川沿いに小さなコロニーが見つかっている。
観察できる場所岸からやや離れた、砂泥をかぶったサンゴの岩の上
生息地のGoogleマップURLhttps://goo.gl/maps/LbyRotCVeb5evUzo7

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