松原漁港を泳ぐ、アオウミガメ

アオウミガメ ( green sea turtle )

名称(ヨミ)アオウミガメ
中分類カメ目
小分類ウミガメ科
形態体長は1m前後、小柄な個体も多い。アオウミガメの名は体色でなく体脂肪の色であり、実際は茶褐色が多い。ただし個体変異が大きく、緑や黄、白っぽい個体も見られる。アカウミガメは頭や首が太くいこと、タイマイは頭のうろこの白い縁取りが太く、はくちばしが鋭いため、きつい顔つきをしている点で見分けられる。カメの甲羅は、肋骨が発達したもの。
概要絶滅危惧(VU)、ワシントン条約により国際希少野生動植物に指定されている。ただし、小笠原の父島、母島では食用としての漁が認められており、一定数を捕獲している。栄養価が高く味や歯ごたえは悪くないが、脂が多めで独特の臭いが強い。亀鍋などにして食べる。

【分布】
世界中の温帯から熱帯にかけ、暖海の浅い沿岸で生息する。東太平洋には小柄で黒っぽい亜種クロウミガメが生息し、希に国内でも発見されている。徳之島沿岸で見かけるウミガメは本種の場合が多い。釣り人が多い漁港や磯などに餌を求めて寄る習性がある。

【生態】
雑食ながら、植物を多く食べる傾向がある。海藻より海草み、リュウキュウスガモやウミヒルモなどを食べる。呼吸のため数分ごとに水面に頭を出す。5月ごろから雌の産卵が始まり、大潮の満潮でも沈まない砂地に穴を掘って産卵する。卵は2ヶ月ほどで孵化する。国内の太平洋岸にある人気の釣り場周辺に居つくことが多く、釣り人のまく餌を求めて寄ってくる。ウミガメが寄ると魚が釣れないため、厄介者扱いされている。

【島内の目撃情報】
人影の絶えない釣り場、磯や漁港などで見られる。ダイビングでは千間海岸が人気スポット。近年、松原漁港周辺に居付いた個体が見られる。夏場、人出が少ない平日には、ヨナマビーチ内にも入ってくる。
観察できる場所千間海岸、松原漁港など(ダイバーや釣り人に確認するのが早道)

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