ジャコウネズミ

ジャコウネズミ ( Asian house shrew )

名称(ヨミ)ジャコウネズミ
中分類トガリネズミ目
小分類トガリネズミ科
形態全長15センチ前後、いわゆるネズミ(ドブネズミ)より細身で小柄。灰白色のいわゆるねずみ色をしている。鼻は尖っていて長い。尾は太短くあまり毛が生えていない。トガリネズミ目はモグラを含むグループで、形は似ているがネズミとはまったく異なる。
概要【分布】
本来は東南アジアに分布するとされ、各地に移入している。南西諸島にも分布しているが、自然分布なのか帰化した個体群かは定かでない。徳之島では林縁から集落内、牛小屋の周辺で見られる。

※島内には、形が良く似た小型のジネズミ、ワタセジネズミ、オリイジネズミが生息している。

【生態】
雑食ながら、昆虫やミミズなどを好む動物食の傾向が強い。そのため昆虫などが多い牛小屋周辺に生息しやすく、ハブの餌になりやすい。夜行性で「チッ」と鋭く鳴く。子供が母親の尻に食いついて、じゅずつなぎになるキャラバン行動をするが、必ずしも親子ではなく兄弟どうしの場合もある。細身ながら力が強く、ネズミ駆除用の粘着シートから自力で脱出することができる。一方、視力が発達していないため、危険が迫っても勢いよく走って逃げることができず、細長い鼻に多数生えているヒゲ=洞毛(どうもう)の触覚を頼りに、小走りに逃走する。寿命は長くても3年程度とされる。

【島内の目撃情報】
林縁にもいるが、周年餌が多い牛小屋の周辺に多い。夜になると集落内の庭先でも、チッと鳴く声が聞こえてくる。シマグチで「ジャー」と呼ばれている。
観察できる場所夜の牛小屋周辺や牧草地

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