ウミネコ

ウミネコ (Black-tailed Gull)

名称(ヨミ)うみねこ
中分類チドリ目
小分類カモメ科
形態カラスとキジバトの中間の大きさ。国内で一般的に見られ、小数が徳之島でも越冬するセグロカモメに比べるとやや小さい。頭や体は白く、翼の上面は灰色で、先が黒い。一般的にカモメ類は幼鳥のときに尾羽に黒帯が入るが、ウミネコは成鳥になっても黒帯があるため、飛んでいるときは見分けやすい。英名は、その尾羽の特徴に由来する。くちばしは黄色で、先は赤と黒で目立つ。カモメ類は完全な成鳥になるのに3、4年かかり、幼鳥は褐色である。雌雄同色。
生息種類冬鳥(渡鳥)
概要【分布】
ユーラシア大陸東岸、ロシアから中国、朝鮮半島、日本に分布する。北で繁殖する個体は南下して越冬する傾向があるが、本土では留鳥。南西諸島には少数が飛来し、越冬することがある。特に北からの季節風が強い冬には、南下する個体が多くなる。徳之島では主に河口や、その周辺の港で見られる。

【生態】
カラスのように他の鳥を襲うことはないが、その他は同じような雑食。魚類、虫、動物の死骸や、観光地ではパンを人の手からもらって食べることもある。ゴミにも興味を示す。あまり人を恐れず、近くを通っても逃げない。河口や漁港を飛んでエサを探しているときに見つかりやすい。

【島内の目撃情報】
毎年飛来があるが、越冬することは少ない。近年、冬の北風が強いためか徐々に越冬数が増えており、もっとも多いのは亀津の大瀬川河口周辺で、天城町では松原漁港の港川沿いでも数羽が越冬することがある。ウミネコの飛来数が多いときは、セグロカモメが混じることがある。
観察できる場所松原漁港周辺から浅間にかけての干潟、徳之島町大瀬川の河口周辺

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