稀に見られる、夏羽のホシムクドリ(3月下旬)

ホシムクドリ (Common Starling)

名称(ヨミ)ホシムクドリ
中分類スズメ目
小分類ムクドリ科
形態イソヒヨドリと同じくらいの大きさ。全身が黒地に星のようなベージュの班に覆われて見えるが、黒い羽毛は光沢のある深緑で、光の角度によっては赤紫の美しい光沢が見られる。島内では冬羽である場合がほとんどで、ベージュの班が大きめ、くちばしは黒い。稀に3月ごろ稀に夏羽の個体が見られ、羽毛のメタリック光沢が増し、ベージュ班が小さく、くちばしは黄色く鮮やかになる。雌雄同色。
生息種類冬鳥(渡鳥)
概要世界の侵略的外来種ワースト100のひとつだが、それは欧州の亜種が北米やオーストラリア、アフリカなど各地に持ち込まれたためで、国内に渡来する亜種とは異なる。

【分布】
ユーラシア大陸西部から中部にかけて広く繁殖しているが、国内に飛来するのは、そのもっとも東側の亜種と考えられる。徳之島では、ムクドリが定着しているためか、天城町総合運動公園の周かその周辺で見られることが多い。

【生態】
本土では一般的に1羽の場合が多いが、南西諸島では比較的群れで渡来する場合が多い。徳之島では多いときは100羽を超える群れになることがある。常に群れで移動し、リュリュッ リュリュッ とムクドリよりも強く速いテンポで鳴く。小数で渡来したときは、ムクドリの群れに加わって生活する。草地や芝生、樹上などで、小さな虫や種子などを食べる。

【島内の目撃情報】
開けた草地で採餌するものの、警戒すると樹上へすぐ退避する。天城町総合運動公園の野球場や、浅間、岡前の牧草地で見られる。ムクドリやギンムクドリ、カラムクドリと行動を共にすることもある。日没には寝場所を求めて、他のムクドリたちと同様に新徳之島発電所の煙突の鉄骨に集まってくる。近年、徐々に越冬数が増えており、ムクドリを抜いてムクドリ科最多の越冬数になりつつある。
観察できる場所天城総合運動公園、浅間や岡前周辺の牧草地

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