クロサギ(黒色型)

クロサギ (Eastern Reef Helon)

名称(ヨミ)くろさぎ
中分類ペリカン目
小分類サギ科
形態コサギとほぼ同じ大きさ。クロサギという名ではあるが、黒色型と白色型がいる。黒色型は全身が濃い灰色で、白色型は文字通り全身白色。クロサギ白色型とコサギ、カラシラサギは遠目では見分けにくい。雌雄同色。黒と白のペアで海岸を飛ぶ姿を見かけたら、白い方も本種である。くちばしと足は黄色や肉色、薄い黄緑など個体変異がある。コサギやカラシラサギに比べると足は太く短め。他のサギに比べ、首を畳まず伸ばして飛ぶことが多い。
生息種類留鳥
概要【分布】
東アジアから東南アジア、オセアニアにかけて分布。国内では、東北より北では夏鳥で本州中部以南では留鳥である。徳之島では留鳥で、周年海岸の岩場や砂浜、河口、干潟などで見られる。

【生態】
主に、磯で小魚やエビなどの甲殻類を採餌するが、砂浜や干潟、干潮の河口でも採餌する。ただし、畑で採餌することはない。河川での採餌はあまり得意でないようで、コサギやダイサギが上手に餌を捕獲するのが気に入らず、攻撃することがある。そうした地域では、クロサギが飛来すると他のサギが逃げてしまうこともある。海岸の岩場や樹上で繁殖するが、人が近づかない場所に営巣する。

【島内の目撃情報】
海上の低空を、滑るように飛ぶサギを見かけたら本種である。海岸ならどこでも見かけるが、釣り場になるような、なだらかな磯にいることが多い。外洋が荒れると、トリトリデッキ周辺の干潟に入って、コサギなどとともに採餌する姿が見られる。徳之島町の大瀬川でも、干潮時に採餌することがある。
観察できる場所なだらかな磯、干潟、河口周辺

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