夫婦仲の良い、リュウキュウハシブトガラス

リュウキュウハシブトガラス (Jungle Crow)

名称(ヨミ)りゅうきゅうはしぶとがらす
中分類スズメ目
小分類カラス科
形態本土のハシブトガラスより、やや小さい。全身が光沢のある黒い羽毛で覆われている。雌雄同色。幼鳥は口の中がサーモンピンクで目立つ。
生息種類留鳥
概要【分布】
奄美群島から八重山諸島にかけて分布する。徳之島では見られなかったが、近年になって定着し留鳥となっている。

【生態】
非繁殖期に群れになるものと、周年つがいでいる個体がいる。つがいの仲はよく、互いに羽繕いし合う姿が見られる。臭いよりも眼でエサを見つけ、黄色い色が見えにくい。グループでキジバトなどの鳥を襲ったり、木の実、残飯、石鹸なども食べる雑食性。渡りで弱ったサシバやアオバズクなどが襲われたこともある。ある種の声を出すと、どんどん集まってくる習性がある。本土では、ハシブトガラスのみならず、ハシボソガラスまで声に集まってくる。人を威嚇し、体力の弱い子供や女性が襲われやすいが、一度弱みを見せると学習し、連続して襲われることになるため、毅然として追い払う必要がある。

※参考
仲が良い夫婦を「オシドリ夫婦」というが、オシドリは毎冬異なる相手とつがいになるから、むしろハシブトガラスの方が相応しいかもしれない。

【島内の目撃情報】
つがいが牛小屋についている場合が多いが、群れで移動する姿も見られる。近年、食害などが増えたため捕獲され、数十羽の大きな群れは見られなくなった。
観察できる場所集落や牛小屋周辺

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