アマミコゲラのつがい(上が雄)

アマミコゲラ (Japanese Pygmy Woodpecker)

名称(ヨミ)あまみこげら
中分類キツツキ目
小分類キツツキ科
形態スズメくらいの大きさで、日本のキツツキでは最小。頭から腹にかけて褐色と白のまだら、翼は白黒のはっきりしたまだら。雌雄はほぼ同色で、差異は雄のみ後頭部左右に一枚ずつ赤い羽毛がある。本土にいる亜種コゲラに比べて全体に茶色っぽい。
生息種類留鳥
概要【分布】
北海道から八重山群島まで9亜種が分布し、奄美群島にはアマミコゲラが分布する。森林の樹木や集落の庭木、海岸のススキ原などで採餌する。

【生態】
「ギィー・ギィー」や「キッキッ」と通る声で鳴き、枯れ木だけでなく生きた木の表面や木の中の昆虫などを採餌する。キツツキの舌は長く特殊で、くちばしの上から出て頭蓋骨の周りを縦に一周し、くちばしの下側から口の中に戻る構造で、その舌を伸ばして木の中の虫を突き刺すようにしてとらえる。繁殖期には枯れ木や竹などでドラミングし、カカカカカカカカ・・・とすばやく木をたたいて音を出す。ススキでドラミングし、パパパパパパパと音を出すこともある。 枯れ木や枯れ枝をくりぬいて巣穴をつくり、繁殖する。森林では、アマミヤマガラやアマミシジュウカラが主導して異種の小鳥で一時的な集団をつくり天敵を追い払う「モビング」に、リュウキュウサンコウチョウやリュウキュウメジロとともに参加することがある。モビングはヘビ類や人間に対して行うことが多い。

【島内の目撃情報】
木があれば、ほとんどどこでも見られる。繁殖期の末期、夏休みの中盤以降になると、にぎやかに鳴いて親子で採餌するため見つけやすい。道路沿いや海岸のススキで採餌したりドラミングすることがある。
観察できる場所木や枯れ木、ススキのある場所

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