キアシシギ(夏羽)

キアシシギ (Grey-tailed Tattler)

名称(ヨミ)きあししぎ
中分類チドリ目
小分類シギ科
形態ヒヨドリほどの大きさ。頭から尾にかけて上面は湿った砂のような褐色。腹部は白い。夏羽では、胸から脇にかけてギザギザの褐色班が入る。くちばしは先が黒く付け根は黄色味がかる。くちばしの付け根から目を通る、黒い帯(過眼線)がある。名のとおり足は黄色い。ただし、キアシシギの群れに混じることのあるソリハシシギの方が、より黄色味が強い。雌雄同色。幼鳥では、上面の褐色部分に、クサシギに似た細かな白斑が入る。
生息種類冬鳥(渡鳥)
概要【分布】
ユーラシア大陸北東部やカムチャツカ半島で繁殖し、越冬のため東南アジアやオーストラリアに渡る。一部が南西諸島でも越冬し、徳之島でも毎年数十羽が越冬する。

【生態】
よく通る高い声で、ピュイ・ピュイやピューイと鳴く。徳之島ではもっとも一般的なシギ。繁殖の最盛期、6月中~下旬にはほとんど居なくなるが、それ以外は周年見られる。主に干潟や磯、河口でカニなどの甲殻類を食べる。カニは、口に入りにくい足やハサミを振り切って外し、体のみを食べることがある。8月以降、南下する幼鳥が多いが、成鳥はペアで行動していることが多い。7、8月に戻ってきた個体が、求愛行動をすることがある。

【島内の目撃情報】
松原から浅間にかけての干潟に多い。砂上や浅い水辺で、カニを追いかけて採餌する姿が見られる。大潮、中潮の満潮時には、戸ノ木団地西側の岩場に集まって休む。ほか徳之島町の大瀬川では、干潮時に少数が見られる。常に波をかぶるような平坦な磯、例えば徳之島空港や新徳之島発電所の周辺、犬之門蓋の南側の磯でも採餌するが、保護色であることと、人間に気づくと静止してしまうため、とても見つけにくい。
観察できる場所干潟、磯、干潮時の河口

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