クロツラヘラサギ成鳥夏羽

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クロツラヘラサギ (Black-faced Spoonbill)

名称(ヨミ)クロツラヘラサギ
中分類ペリカン目
小分類トキ科
形態ダイサギの首を短くした程度の大きさ。全身が白い羽毛で、目の周囲とくちばしが黒いため、顔が黒い=クロツラと呼ばれる。くちばしはしゃもじのような形をしており、水中の餌を感触で捕らえやすくなっている。成鳥は繁殖期になると、後頭部に黄色がかった冠羽が伸び、首の付け根も黄色味を帯びる。雌雄同色。幼鳥は、くちばしに肉色の部分があり、翼の先がわずかに黒い。ヘラサギと比べるとやや小さく、足が太い。
生息種類冬鳥(渡鳥)
概要環境章レッドリスト絶滅危惧IB類(EN)。極東を中心に世界に4,000羽あまりしかいない希少種。令和2年、環境省の国内希少動植物種に登録された。

※参考
国内では、ユーラシア大陸に広く分布するヘラサギの方が、見られる機会が少ない。

【分布】
中国東北部、北朝鮮、東南アジアなどユーラシア大陸東部に分布、北上して繁殖し、南下して越冬する傾向にある。国内にも局所的に渡来し、徳之島には越冬、越夏(えっか)のために少数が毎年飛来する。

【生態】
越冬時にはほとんど鳴かないが、コーゥ・コーゥとくぐもったカラスのような鳴き声が聞かれたことがある。歩いたり走ったりしながら、しゃもじのようなくちばしを水中で左右に振り、視覚でなく触覚で餌を探す。本来は、池や浅い河川のカエルやドジョウなどの小動物を食べるが、徳之島では干潟に生息する小さなカニ、エビ、小魚を食べる。休むときは片足立ちになり、くちばしを背中側にまわして羽毛でおおって眠る。ごく稀に、両方のかかとを地面につけた姿勢や、完全に座って休むことがある。基本的には冬鳥とされるが、成熟に3年以上かかるため、徳之島では冬鳥として渡来したまま越夏(えっか)し、更に越冬するなど、一年以上過ごす個体も見られる。時に、2羽がとても親しくなり、互いに羽繕いし合うことがあるが、それを妨害しよとうする個体も現れる。

【島内の目撃情報】
ほぼ周年、天城町総合運動公園の西側や北側の干潟、松原漁港の北側の干潟で見られる。近年、徳之島町亀津の干潟でも観察されるようになった。

※ 関連URLは、天城町総合運動公園(トリトリデッキ)周辺の干潟で確認されたクロツラヘラサギ、およびヘラサギ個体数の月別集計である。
観察できる場所天城町松原から浅間の干潟
生息地のマップhttps://goo.gl/maps/VLaTjdz8zYpfX5U86
関連URLhttps://docs.google.com/spreadsheets/d/182ypcnfGqwPCx-jVcKSoMVLtHi26ztx2EUN5COKT-5o/edit?usp=sharing
関連動画https://drive.google.com/file/d/0Bz9RA7q_36_zWm5TUDZ1YW5GRlU/view?usp=sharing

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