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カワウ

カワウ　(Great Cormorant)

名称（ヨミ）かわう
中分類カツオドリ目
小分類ウ科
形態カラスより大きい。全身ほぼ黒色で、翼が赤褐色（銅色≒新品の10円玉の色）に鈍く光る。くちばしは長くて白っぽく、付け根と目のまわりが黄色い。雌雄同色。繁殖期には、首や足の付け根が白い羽毛になる。ウミウとの判別は難しいが、ウミウよりわずかに小柄で尾が長く、顔の白い部分がくちばしの後ろのみで狭い、くちばしの付け根の黄色が濃く、尖っていないなどの差異がある。
生息種類冬鳥（渡鳥）
概要【分布】
本州、四国、九州に留鳥として分布し、北の個体群は凍結を避けて冬場南方へ移動する。徳之島には、越冬のため数十羽で飛来する。

【生態】
徳之島に渡来するウは、大半がカワウである。カワウの名の通り内水面（川や湖）を好むが、島内の河川は魚が少ないため、主に河口か川の流れ込むイノー（礁池）で採餌する。内湾、河口、イノーに浅く潜水して魚を食べる。数十羽の群れでボラを浅瀬に追い込み、漁をすることもある。餌場に近い海岸の岩場や消波ブロックで休む。海岸に黒い大型の鳥が何数十羽いた、と役場に連絡が入ることがあるが、本種のこと。

【島内の目撃情報】
天城町の平土野港周辺や、松原漁港周辺、および徳之島町亀津周辺から伊仙町東部にかけての岩場の海岸で見られる。強風が続くと、穏やかな風裏の海岸へ移動する。松原漁港の沖にある消波ブロックには毎年カワウの群れが飛来し、休憩場所となっている。少数が南部ダムや徳之島ダムなどで見られる。
観察できる場所松原から浅間の海岸、平土野港周辺、徳之島町の亀津周辺

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