天城町総合運動公園から見た、天城岳

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天城岳

中分類山岳
遺産名(ヨミ)アマギダケ
資産概要標高533m。徳之島第2の高峰である。

天城町松原などでは、天城岳を含む一連の山並みをニシヤマと呼び、そのなかで最も高い山が天城岳である。標高533mで徳之島では井ノ川岳に次ぐ高さとなる。天城岳は方言でアメキウディーといった。ウディーというのは御岳という方言である。天城岳という文字を使用するようになったのは最近のことで、古くから雨気岳という字が用いられていた。最近十数年来大島支庁林務課の資料をみると、天城岳と書きながらカッコをして雨気岳と書いている。「徳之島事情」は雨気岳のことをつぎのように書いてある。「雨気岳の頂上に二反歩位の平地ありて、その平地内には木葉落ちず、野猪来らず、人の通行絶えてなしという。また雨気岳は他の山に比し、樹木天をおおい、つねに頂上に雨雲あり。故に雨気の色(名称)ありという。そして雨気岳に雨雲あるときは、必ず降雨するとのことを伝え俗歌あり。  

  雨気岳ぬ雨や 山(さん)かけてふゆい

   わが目かなつ むじょうや 三島かける
 
歌の意味は「雨気岳に降る雨は、山村にかけて降るというが、私が恋人を思う涙は三島(三間切、全島)に雨を降らす」との意味である。これは長老たちがよく歌ったという。頂
 雨気岳の御岳信仰は、古くからアメンキュの夫婦神の降りた霊峯と伝えられ、願かけや願ときもあったり、出征兵士の武運長久祈願なども行われていた。村の長老たちは、朝雨気岳を拝んで、雨雲がかぶっておれば「今日は雨が降るからみの笠用意して作場に出た方がよい」などと語ったと伝えられている。  

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