エリグロアジサシ(高釣、2009年7月)

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エリグロアジサシ ( Black-naped tern )

名称(ヨミ)えりぐろあじさし
中分類チドリ目
小分類カモメ科
形態ヒヨドリほどの大きさで、コアジサシと同大の小柄なアジサシ。全体に白く見え、くちばしのつけ根から目を通り後頭部に至る、黒く特徴的なラインが目立つため「エリグロ」の名を有する。ツバメのような、シャープに二叉した尾羽も特徴。コアジサシの冬羽と酷似するため注意が必要。
生息種類夏鳥(渡鳥)
概要【分布】
太平洋東部~インド洋西部の島しょや岩礁で繁殖するとされるが、局所的に繁殖するらしく定かでない。南西諸島には夏鳥として渡来し、奄美群島でも人の住む地域から地続きでない岩場や、無人島で繁殖する。徳之島では、稀に通過する個体が見られる程度。

【生態】
海上で、小ぶりな魚類や甲殻類を捕食するとされる。奄美群島の無人島へ飛来し、繁殖している。

【島内の目撃情報】
奄美大島周辺の無人島で繁殖しているため、春秋の海岸で見られることがある。2009年の夏、高釣(たかつり)の海岸で繁殖し始めたが、残念ながら台風通過のため失敗してしまった。

※幕末の風物を記した南島雑話によると、シマグチで本種のことをイキユン、あるいはスリカキ、シャク。目の上に眉のような黒い部分があり、その美しさから美女の眉を「イキユンノ眉」と賞するとか、漁師はイキユンが渡来すると豊漁になると述べた、などと記されている。一方、現代のシマグチでイキユンは、アジサシ全般を示すようだ。

 

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