1巻 p.108-109

ページ概要[P.108]太刀川氏からのハガキ貼付/[P.109]氷見洞窟調査摘要
含まれる遺跡・寺院等氷見洞窟
遺跡・寺院等の所在市町村富山県氷見市
登場人物(記載ママ)太刀川先生
記載年月日
翻刻[判読不可は■][p.108]
「御手紙度々有難う。御依頼の件倭細承知しました。
(著作権保護のためマスキング)」
太刀川氏ヨリ

[p.109]
越中国 氷見郡 宇波村 大字大境 字駒ノ首
村松瞭 柴田常恵 

氷見洞窟調査摘要
位置 海中ニ突出スル丘陵ノ基部
   現在 洞窟ノ前方ニ幾分ノ陸地アリ
   太古 恐ラク海水ノ洗フ所
成因 海水ノ浸蝕ニ基ヅク。基底細砂
高サ 海面ヨリ約二間、…基底ノ細砂マデ
形式 奥ニ至ルニ従ッテ狭ク、岫曲ヲナス トンネル式
廣サ 奥行二十間許 入口ノ廣サ約八間
内部 過半ハ遺物ヲ狭有スル幾多ノ岩塊ニ埋ル
   場所ニヨリ遺物ハ二段ニモ、三段ニモ重ナリ存ス
岩塊 天井ノ岩ノ崩落シタルモノナラン、…側壁等ノモ、
天井マデ 最上位ノ腐植土ヨリ天井マデ約三間。
基底マデ 最上位ノ腐植土ヨリ基底ノ細砂マデ八尺許
     故ニ細砂ヨリ既時ノ天井マデハ四間餘
窟内前部 稍中窪
遺物埋没ノ状態 岩塊ノ間ニ狭在シ、
遺物及動物遺骸ハ上下ノ岩塊の間ナル
木炭、灰、其ノ他腐植土ト共存ス。
土器類ハ殆ド總テ破損
獣骨ハ雑然混在、遺物ハ腐植土等ニテ覆
ハレズ、直チニ岩塊ニ觸ル。

[翻刻者(所属は翻刻時)]大竹 創(慶應義塾大学文学部 民族学考古学専攻2年)
[翻刻日]2021年2月26日
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ノート所蔵機関赤星直忠博士文化財資料館

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