1巻 p.066-067

ページ概要
含まれる遺跡・寺院等ラッパ山・衣笠城跡・森崎春日台
遺跡・寺院等の所在市町村横須賀市
登場人物(記載ママ)小松眞一
記載年月日
翻刻[判読不可は■][P.066]
採集 土器片は、高杯形の脚部上部。碗形破片、その他細片。

(スケッチ)

大正十三年二月十日 帝大人類学教室へ質問

(追)ラッパ山にはもと不入斗の鎮守様があった由、今西方五六丁の八幡様がそれだといふ。
人類学教室内小松真一氏、回答
ラッパ山土器は写真並に御示しの図によれば多分アイヌ式土器にて、薄手式□に属するものの如くに思はれ申り。

[P.067]
節分に付ての習慣
1.\t豆を紙に包み一□銅貨をのせて角へ持って行く。(老をとっても楽に、たつしやで暮せるとのまぢない)
2.\t四つ角に紙に豆をのせておく。(鬼の来ぬ様)(今度の節分まで達者に暮らせる様)
3.\t鰯の頭、柊、なきがらを門にさす。
なきがらときくがらをもす。(借金なきがらよいこときくがらの意)
4. ほうろくに豆を入れ歩きながら年だけ食ひ四つ角にて誰も見ぬ様にほうろくを足でふみくだく(■やけのまぢない)

衣笠城跡に土器片あり 大正十三年二月十七日
衣笠村衣笠城跡藏王権現社跡附近に土器片あるを知れり。
仝村森崎春日臺のものと同じ焼き方なり

紋様あるは上の三片なれど他に非常に粗質の土器片あり 又 森崎より出たる実用と見えざる柔らかきものと同じものあり 碗形の底及緣部なり、厚さは三分及自一分、焼き方よりみて三種なるが如し。
祝部土器片(甕の片)よりみて中古らし、裏に紋なし、表の紋も明らかならず。

[翻刻(所属は翻刻時)]
髙橋雛子(慶應義塾大学経済学部3年)
千葉 毅
[翻刻時]2021年3月4日
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ノート所蔵機関赤星直忠博士文化財資料館

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