略歴・解説
オハイオ州クリーブランドで生まれる。1952年コロンバスのオハイオ大学を卒業後大学院に進み56年には修士号を取得し、さらに64年には博士号も取る。57年にはミシガン州のクランブルック大学でも修士号を取った。58年から59年フルブライト奨学生としてフィンランドで学び、アラビア製陶所で働いた後に欧州各地を見聞し60年帰国する。61から64年の間母校のオハイオ大学で教鞭をとるが、64年にはシアトルにあるワシントン大学に移り後進の指導に当たる。69年、同校の陶芸科の責任者となった。69年ニューヨークのアメリカ工芸美術館で開催の「フィール・イット」展やワシントンのスミソニアン・インスティテュートで開催の「オブジェU.S.A」展などに出品し注目を集める。70年代は、スーパーマンネリストとして活動した。コトラーは陶彫の動向では最も指導的な役割を果たし、デヴィット・ファーマンやマーク・バーンズ、マイケル・ルセロなどを輩出した。
略歴・解説は『アメリカ現代陶芸の系譜1950-1990』(2002、日本経済新聞社)より