清水六兵衞(七代)/清水九兵衞

制作/生産地・窯・作者名(よみ)きよみずろくべえ(ななだい)/きよみずきゅうべえ
制作/生産地・窯・作者名(英語)KIYOMIZU Rokube 7th / KIYOMIZU Kyube
生年1922
没年2006

略歴・解説

七代六兵衞は、塚本竹十郎の三男として1922(大正11)年に名古屋に生まれた(幼名・廣、後に洋、裕詞)。名古屋高等工業学校建築家を繰り上げで卒業後、召集され戦地に赴く。復員後、東京美術学校附属工芸技術講習所ならびに東京芸術大学彫金科で学ぶ。1951(昭和26)年に六代六兵衞の養嗣子となり陶芸の道に進む。1950年代から60年代にかけてクラフト作品を制作する一方で日展に作品を出品し、特選を連続して受賞するなど陶芸家として高い評価を得る。1966(昭和41)年に初めて彫刻作品を発表した後は、1968(昭和55)年に六代の急逝を受けて七代を襲名。
七代の陶器作品では、洋(裕詞)時代から一貫して器物の「口」の意味が造形的に探られている。また七代の素材感に対する関心は人一倍強く、京都の黒い屋根瓦が連なった美しさを称賛する一方で、一時陶器制作から離れたのも陶器の素材感になじめないことが大きな理由であった。2000(平成12)年に代を八代に譲ってからは彫刻制作に専念し、2006(同18)年に惜しまれつつ死去。

略歴・解説は『陶家の蒐集と制作Ⅰ 清水六兵衞家—京の華やぎ』図録(2003、愛知県陶磁資料館)より

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