ピーター・ヴォーコス

制作/生産地・窯・作者名(よみ)ぴーたー・ゔぉーこす
制作/生産地・窯・作者名(英語)Peter VOULKOS
生年1924
没年2002

略歴・解説

ギリシャ移民の両親の第3子としてモンタナ州ボーズマンで生まれる。1943から46年まで空軍に勤務。46年、復員後モンタナ州大学に入学、ここで障害の親友となるルディ・オーティオと出会う。50年、大学卒業後オークランドのカリフォルニア美術工芸大学陶芸・彫刻科に入学し52年修士号を取得する。同年、訪米していた濱田庄司、バーナード・リーチらと出会う。53年、ノースカロライナ州アシュビルのブラック・マウンテン・カレッジに招聘され夏期講座を担当する。この時、ジョセフ・アルバース、M.Cリチャーズ、ジョン・ケージら前衛芸術家に出会い大きな影響を受ける。58年モンタナ州立大学の教師になり、59年にはカリフォルニア州大学バークレー校の助教授になる。この頃より巨大彫刻シリーズを制作するようになる。60年ニューヨークの近代美術館で巨大彫刻と絵画の展覧会を開催する。68年モンタナ州立大学から博士号を授与される。70年大阪万国博覧会のサンフランシスコ館に彫刻を展示する。78年サンフランシスコ近代美術館で回顧展が開催され、ニューヨークのアメリカ工芸美術館他を巡回した。この頃若手陶芸家ピーター・カラスに出会い、彼の薪窯を視察し、79年薪窯による最初の作品を制作する。80年アメリカに研究に渡米していた新潟中条町の陶芸家坂爪勝幸設計の穴窯で薪窯焼成を始める。85年、カリフォルニア大学バークレー校を退職する。87年オクラホマ州タルサのフィルブルック美術館で開催された能弁なオブジェー現代アメリカ工芸の展開」に作品が選ばれ全米6都市を巡回、その後京都国立近代美術館、東京国立近代美術館で開催される。95年セゾン美術館、京都国立近代美術館で大きな回顧展が開催され、ヴォーコス自身が来日して講演会やワークショップを行う。2001年、韓国で開催された国際陶芸際でワークショップを行う。02年アメリカのワークショップに参加中に客子する。その死は多くの人々に惜しまれた。

略歴・解説は『アメリカ現代陶芸の系譜1950-1990』(2002、日本経済新聞社)より

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