略歴・解説
オランダのハーグに生まれる。1974年から1979年までアムステルダムにあるリェットベルト・アカデミーで陶芸を学ぶ。日本では1991年の「国際現代陶芸展―変貌する陶芸―」(滋賀県立陶芸の森陶芸館)で紹介され、後に、サントリー美術館大賞展に出品するなど注目を集めている。オランダ陶芸界の新時代の作家であるナニングは1991年に日本を訪れているが、そのときに見た禅寺の石庭や古木などに非常に影響を受けたという。その影響は、石庭独自の潮流を感じさせる波紋のある造形や、古木の根のような複雑な形態の造形にあらわれ、ナニングの作品の大きな特徴となっている。
略歴・解説は『世界の現代陶芸 ―愛知県陶磁資料館コレクション―』(2008、愛知県陶磁資料館)より