鳥鈕蓋付台付壺
| 分類 | 県指定 |
|---|---|
| 種別 | 考古資料 |
| 所在地 | 豊川市桜ケ丘町 桜ヶ丘ミュージアム |
| 所有者 | 豊川市 |
| 指定年月日 | H5.2.26 |
| 時代 | 古墳後期 |
| 詳細解説 | この壺は、昭和27~28年にかけて発掘調査された旧宝飯郡一宮町の炭焼平古墳群中の、炭焼平14号墳から出土した須恵器で、台付短頸壺に鈕を鳥の形とした蓋が付いたものである。大きさは総高33.0cmで、台付短頸壺の高さ22.2cm、蓋の高さ11.6cmを測る。鳥は、頭と尾羽を高く上げ胴に細い線刻で羽毛を表現した水鳥風だが、頭に細かい刻みを入れている。台付壺は二重沈線を境に上下二段に四方透かしを入れた台脚に、直立の口頸部をもち胴部に木箆を押付けた斜行沈線を巡らした短頸壺を乗せたもので、硬質な胎土をシャープにロクロ仕上げしている。7世紀前半から中頃のもので、蓋と身上部には濃緑色の自然釉がよくかかった作品である。 この種の台付壺に鳥鈕蓋をのせた装飾付須恵器は、6世紀から7世紀にかけて東海地方各県下の後期古墳や古窯跡から十数例出土していて、東海地方特有の須恵器であるが、本例は中でも最も端正でおおらかに表現されているもので、造形的にもすぐれた優品である。 出土した古墳は滅失したが、小前方後円墳の4号墳、未発掘の15号、17~19号墳は「炭焼古墳群」として昭和29年、県指定史跡に指定され、保存されている。 |
はじめに
1 文化財ナビ愛知は、県内に所在する国・県指定文化財、国の登録文化財の概要を紹介するものです。
2 解説文は、指定調査の報告書等を基に、愛知県文化財保護審議会委員の監修により作成しました。
3 文化財ナビへのリンク、解説文・写真の引用等については、あらかじめ愛知県県民文化局文化部文化芸術課文化財室にご連絡願います。
※建造物の詳細解説については、愛知県教育委員会が実施した「愛知県近代化遺産総合調査」、「近代和風建築総合調査」に携わっていただいた先生方のご協力をいただきました。なお、この調査の成果については「愛知県の近代化遺産」(平成17年刊行)、「愛知県の近代和風建築」(平成19年刊行)にまとめられています。
愛知県県民文化局文化部文化芸術課
文化財室 保護・普及グループ
Tel:052-954-6783 Fax:052-954-7479
〒4608501 名古屋市中区三の丸3-1-2
1 文化財ナビ愛知は、県内に所在する国・県指定文化財、国の登録文化財の概要を紹介するものです。
2 解説文は、指定調査の報告書等を基に、愛知県文化財保護審議会委員の監修により作成しました。
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※建造物の詳細解説については、愛知県教育委員会が実施した「愛知県近代化遺産総合調査」、「近代和風建築総合調査」に携わっていただいた先生方のご協力をいただきました。なお、この調査の成果については「愛知県の近代化遺産」(平成17年刊行)、「愛知県の近代和風建築」(平成19年刊行)にまとめられています。
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