洞(伝)の銅鐸
| 分類 | 県指定 |
|---|---|
| 種別 | 考古資料 |
| 所在地 | 岡崎市高隆寺町 岡崎市美術博物館(寄託) |
| 所有者 | 法蔵寺 |
| 指定年月日 | S49.7.3 |
| 時代 | 弥生 |
| 詳細解説 | この銅鐸は、鈕を突線で囲む突線鈕式で、鐸身が表裏とも突線軸で六区画にされ縦横とも斜格子で縁どるいわゆる袈裟襷文を配する、三遠式銅鐸に属するものである。高さ87.6cm、鈕高23.8cmの大きさで、県内出土の大形銅鐸のうちでも最も均整のとれたものである。 本銅鐸はもと、年号に違いがあるが、寛政8年(1796)頃、岡崎市の市街地に近い洞村(岡崎市洞町)の山中で発見されたと諸種の文献に記されたものと同一とされ、当時、松平氏の崇敬厚い本宿にある浄土宗西山深草派の法蔵寺へ寄進されたものと伝わってきた。このため「洞(伝)の銅鐸」と名付けられ、昭和49年(1974)県指定文化財に指定されてきたのであるが、古文献に残された洞出土の銅鐸図面を検討したところ、細部の寸法が本銅鐸と一致せず、最近では、法蔵寺銅鐸と呼称し、洞の銅鐸は別のもので現在は行方不明という解釈がとられるようになった。 しかしこの銅鐸も江戸後期に寄進されたもののようで、岡崎市域周辺の出土と考えられ、東海地方に分布する三遠式銅鐸の中でも細身の特徴ある銅鐸であり、西三河地方を代表する優品である。 |
はじめに
1 文化財ナビ愛知は、県内に所在する国・県指定文化財、国の登録文化財の概要を紹介するものです。
2 解説文は、指定調査の報告書等を基に、愛知県文化財保護審議会委員の監修により作成しました。
3 文化財ナビへのリンク、解説文・写真の引用等については、あらかじめ愛知県県民文化局文化部文化芸術課文化財室にご連絡願います。
※建造物の詳細解説については、愛知県教育委員会が実施した「愛知県近代化遺産総合調査」、「近代和風建築総合調査」に携わっていただいた先生方のご協力をいただきました。なお、この調査の成果については「愛知県の近代化遺産」(平成17年刊行)、「愛知県の近代和風建築」(平成19年刊行)にまとめられています。
愛知県県民文化局文化部文化芸術課
文化財室 保護・普及グループ
Tel:052-954-6783 Fax:052-954-7479
〒4608501 名古屋市中区三の丸3-1-2
1 文化財ナビ愛知は、県内に所在する国・県指定文化財、国の登録文化財の概要を紹介するものです。
2 解説文は、指定調査の報告書等を基に、愛知県文化財保護審議会委員の監修により作成しました。
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※建造物の詳細解説については、愛知県教育委員会が実施した「愛知県近代化遺産総合調査」、「近代和風建築総合調査」に携わっていただいた先生方のご協力をいただきました。なお、この調査の成果については「愛知県の近代化遺産」(平成17年刊行)、「愛知県の近代和風建築」(平成19年刊行)にまとめられています。
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