長洲天満神社絵馬 景清・国俊錣引き図

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長洲天満神社絵馬(附、奉納者名木札 1枚)

資料名(ヨミ)ナガステンマジンジャエマ(ツケタリ、ホウノウシャメイキフダ 1マイ)
大分類市内の指定文化財
中分類尼崎市指定文化財
小分類有形文化財
種別歴史資料
指定日平成12年(2000)3月23日
所蔵者尼崎市
別名
数量27面
時代/年代延宝8年(1680)~寛保元年(1741)
所在地尼崎市南城内10-2 尼崎市立歴史博物館
解説発見された27面の絵馬は、長洲天満神社本殿の桧皮葺(ひわだぶき)屋根の野地板(のじいた)の補修材として裁断され使用されていました。裁断された絵馬の断片と見られるものは93点あり、図柄や形状から絵馬27面と奉納者名を連記した木札1枚が復元されています。絵馬27面のうち、19面については延宝8年(1680)から寛保元年(1741)の間の奉納年月日が確認されます。長洲天満神社本殿は、宝暦年間(1751~64年)に覆屋の工事が行われており、絵馬はこの時の本殿葺き替えに際して裁断され使用されたともの考えられます。現在のところ、尼崎市内では他に例のない17世紀の絵馬が、長期間にわたって神社本殿の桧皮の下という密閉された状態で保存されてきたことから、鮮やかな彩色が良好に残されており、当時の色合いをそのまま伝えていることは大変貴重です。下地には胡粉(こふん)や黄土(おうど)が塗られていますが、最も古いものは素地仕上げで、絵馬の変遷の様子も窺え、学術的にも価値の高いものです。
また絵馬に記載されている奉納者名からは、長洲天満神社の地元の住民のほか、尼崎城下、さらには大坂までの地域を含む人々の信仰の対象になっていたこと、尼崎の氏子たちから奉納があったことなどが知られ、江戸時代の庶民の信仰生活の一端をうかがうことのできる貴重な資料でもあります。
指定目録等参考データhttps://www.city.amagasaki.hyogo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/028/981/list.pdf

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