グレコ、エミリオ

作者名(ヨミ)グレコ、エミリオ
作者名(英語)GRECO, Emilio
出身地外国 イタリア
生年月日(西暦)1913
没年月日(西暦)1995

略歴・解説

シチリア島カターニャに生まれたイタリアの彫刻家。墓石彫刻の職人のもとで学び、古代彫刻の模刻などで腕を磨いた。1930年代中頃に、エトルリアや古代ローマの肖像彫刻の影響を受けた一連の作品や、ルネサンス彫刻の影響を感じさせる作品でデビューした。1940年パレルモ美術学校に入学し、本格的に彫刻を学ぶ。1956年ヴェネチア・ビエンナーレで彫刻大賞を受賞。端正で洗練された上品さと様式的純粋さを特徴とする肖像・裸婦像の作者として知られる。特にその女性像は、甘美な官能性と憂愁を含みながらも、厳しく簡略化されたフォルムと繊細な線刻のアクセントをもち、「彫刻の歌麿」と評されている。代表作に、ピストイアにある《ピノッキオ像》(1955)、オルヴィエート大聖堂正面扉の浮き彫り(1964)、サンピエトロ大聖堂の《教皇ヨハネス二十三世記念像》(1965-67)などがある。

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