浦安の魚市場(木版画)

市場の朝(木版画)

作成年月日(和暦)昭和34年
作成年(西暦)1959
作成者・差出人浦安小学校6年6組
資料群名安藤弘氏寄贈浦安小学校関係資料
文書番号1
公開解説昭和33年度の浦安小学校6年6組(担任:安藤弘氏)、49名の児童が卒業記念作品として共同制作した大型の木版画で、当館2階の企画展示室前に常設展示している。
昭和33年(1959)1月18日、朝6時。この日から20日間ほど、子どもたちは登校前の一時間を浦安の魚市場で過ごし、観察したことをスケッチブックに描いていった。教室では、各自が描いたデッサンをもとに、班ごとに話し合いによって下絵が描かれ、さらに学級全体の討論によって、全体構成を考えて、90cm×270cmの一枚の版下をつくった。その版下を版木の大きさに合わせて9枚に分割し、班ごとに分担を決めて作業を進めた。それぞれの班で担当した部分の版下を完成させ、版木(30cm×90cmのしなベニヤ)に裏返して貼り込んだ。彫りやすいよう版木の上からボロ布で食用油を塗って、図柄を浮きだたせるようにした。そして、子どもたちは班に分かれて、自由に選んだ彫刻刀でぐんぐんと彫り進めていった。3月18日、ついに彫りが完成。ローラーを使って、版画インクで、大判の厚手の和紙に刷り上げた。
この学級では、5年生の3学期に、9点の連作木版画「のりのできるまで」(当館所蔵、1点の大きさは、39cm×49cm)を制作している。
平成27(2015)年10月31日~12月6日、担任の安藤弘氏と当時の卒業生からなる実行委員会との共催で、企画展「1957~1966 東葛地区(浦安・流山・松戸) 児童木版画作品展」を開催した。その後、実行委員会では、展示した作品の解説や、会期中に行った対談・座談会の内容、来場者から寄せられた声などをまとめて『1957~1966 東葛・松戸 児童木版画作品展の記録』を刊行(自費出版)。当館または、浦安市中央図書館にて配架しているので、詳細はそちらを参照のこと。
キーワード子供 子ども 教育 浦安小学校 魚市場 昭和30年代 卒業作品

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