楊月

作家情報名(ヨミ)ようげつ
作家情報名(英語)Yōgetsu
国籍日本
生年月日(西暦)****/**/**
生年月日(和暦)室町後期
没年月日(西暦)****/**/**
没年月日(和暦)不詳

略歴・解説

室町時代後期の画僧。号は和玉。もと薩摩(鹿児島県)の人で、のちに山城(京都府)の笠置寺に住したので笠置楊月とも称されたという。画系については、狩野元信と祥啓の画風を兼ね備えているとも、周文と雪舟に師事し牧谿を学んだとも伝えられている。その具体的な画風について狩野永納『本朝画史』には、筆法は大まかで粗いものの、柔らかで潤いある画体を有すると評される。現存作品にもこのような特徴が看取され、雪舟画風をそのまま受け継ぐというよりも、雪舟を含めて室町時代の水墨画を広く学び、独自の画風を築いた画僧であるといえよう。また、山水の屏風、人物、花鳥、蔬菜図の小品など、その作域は広い。文明18(1485)年の希世霊彦の題詩をともなう《山水図》(畠山記念館)の存在から、15世紀後半から16世紀前半にかけての活躍が想定され、雪舟の弟子であったとすれば比較的早い時期となる。

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