牧谿

作家情報名(ヨミ)もっけい
作家情報名(英語)Muxi
国籍中国
生年月日(西暦)****/**/**
生年月日(和暦)不詳
没年月日(西暦)****/**/**
没年月日(和暦)不詳

略歴・解説

中国・南宋時代の画僧。法諱は法常、号は牧谿。蜀(四川省)の人。生年は不明であるが、元時代初頭の至元年間(1264-94)年に没したという。南宋時代の高僧である無準師範の法系で、南宋の首都である臨安(浙江省杭州市)西湖湖畔の寺院に住していた。浙江地方に生涯の大半を過ごしたが、政治家であり書画収蔵家でもあった賈似道(1213-75)を批判して一時追われたとも伝えられる。画は殷済川なる人物に学んだようであるが、この師の詳細は不明である。当地の士大夫も牧谿画を収蔵するなど、その高い画技は当時から知られていたのであろう。日本においては、室町幕府の名品目録ともいえる『御物御画目録』に全体の約4割を占める100幅以上の牧谿作品が記載されるなど、舶載された中国絵画のなかでもとりわけ珍重された。その追随者は多く、日本の水墨画に多大な影響を与えた人物といえる。遺品や伝称作品の殆どは日本に伝世している。

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