老子図

ふりがなろうしず
作品名 英表記Portrait of Laozi
作家情報牧谿 Muxi
制作年南宋時代末~元時代初
制作年 西暦13世紀
員数1幅
材質・技法紙本墨画
形状掛幅装
大区分絵画
中区分東洋画
小区分中国・朝鮮
法量 縦88.9
法量 横32.5
法量 高さ
指定重要文化財
署名・年記等
作品解説 老子は春秋戦国時代の楚の思想家で、道教の始祖。その姿は「身長八尺八寸、黄色美眉、長耳大目、広額疎歯、方口厚唇」(『史記』正義)といった特徴があるとされ、本図の図像も概ねこれに基づく。また、延祐3(1316)年の趙孟頫《道徳経》(北京故宮博物院)巻頭の老子図との共通性から、本図には古来の、そして同時代の老子イメージがともに反映されているといえよう。しかしながら、本図に描き込まれる特徴的な鼻毛の典拠は不明である。ぼさぼさの髪や髭、よれた衣服は、線描の質感や濃淡の違いを楽しむように描き分けられており、元時代のカリグラフィックな表現への指向がすでに示されていることがわかる。
 画面左下には足利義満鑑蔵印である朱文方印「道有」が捺される。ほか、付属の由緒書や箱書から徳川家康、紀州徳川家に伝来したことが知られる。第二次世界大戦で消失したとされていたが平成元(1989)年に再出現し、当館の所蔵となった。
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