雪村 周継

作家情報名(ヨミ)せっそん しゅうけい
作家情報名(英語)SESSON Shukei
国籍日本
生年月日(西暦)****/**/**
没年月日(西暦)****/**/**

略歴・解説

 室町時代後期の画僧。字は雪村、法諱を周継という。常陸国部垂(茨城県常陸大宮市)に、有力大名の佐竹氏一族の跡継ぎとして生まれたとされる。出家の理由は定かでないが、佐竹氏の菩提寺である正宗寺(常陸太田市)で十代より修行を積む。画もこの頃から始め、常陸太田の耕山寺に住す、祥啓の弟子である性安から学んだかと推測されている。その後、会津の蘆名氏や小田原の北条氏らを訪ね、牧谿や玉澗などの中国絵画を多く学んだ。東国各地を遊歴し、晩年は奥州三春(福島県田村郡三春町)に隠棲したのち、1580年頃までに没したと考えられる。その人物画は大胆な構成とユニークな形態で描かれ、山水画は細部の描写と構図に目を瞠るものがある。狩野永納『本朝画史』においては雪舟に私淑したと記され、水墨画の名品を多く学びながら、新意を創出した画家であったといえよう。

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