瀟湘八景図屏風

ふりがなしょうしょうはっけいずびょうぶ
作品名 英表記Eight Views of the Xiao and Xiang Rivers
作家情報雪村 周継 SESSON Shukei
制作年室町時代末~桃山時代
制作年 西暦16世紀
員数6曲1双
材質・技法紙本墨画
形状屏風装
大区分絵画
中区分東洋画
小区分中世日本
法量 縦155.8
法量 横324.2
法量 高さ
指定
署名・年記等
作品解説 瀟湘八景とは、瀟湘(湖南省長沙一帯)の八つの名所を描いたもの。沈括『夢溪筆談』の記録する、北宋の文人・宋迪がその創始と考えられており、南宋時代にも夏珪や馬遠など宮廷画家たちによって描かれ、流行したことがわかる。日本には牧谿や玉澗による瀟湘八景図が伝来しており、室町時代の画家たちによっても好んで描かれた画題であった。
 雪村もこの題材に盛んに取り組んだようで遺作は多く、本図もそのうちの一つ。『集古十種』には、彼が牧谿に倣った「瀟湘八景図巻」を進上したと伝えられる。また、小田原に滞在した頃、北条氏康のもとには玉澗による瀟湘八景のうちの《遠浦帰帆図》(徳川美術館)が伝わっていたようである(『山上宗二記』)。現存する雪村による瀟湘八景図はそのいずれにも、このような南宋絵画の学習成果が遺憾なく発揮されている。また、本図には宋代の米芾・米友仁父子に由来する米点が用いられており、彼らの雲山への意識が窺える点で特徴的といえよう。
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