承虎

作家情報名(ヨミ)しょうこ
作家情報名(英語)Shoko
国籍日本
生年月日(西暦)****/**/**
生年月日(和暦)不詳
没年月日(西暦)****/**/**
没年月日(和暦)不詳

略歴・解説

 室町時代の雪舟系画人と思われるが、その伝記資料は極めて少ない。雪舟派系図を写した江月宗玩(1574-1643)の「画師的伝宗派図」には、薩摩出身の雪舟の直弟子「漾虎」が承虎とみなされている。また、江戸時代末期の朝岡興禎『古画備考』には、達磨の半身像を描いたと伝えられるほか、「承虎」印がみられる作品として、雪舟の外題を伴う山水図や、雪舟に似た猿猴図の存在が記される。現存する作品は当館所蔵の《山水図》が知られるのみであるが、図上に了庵桂悟が着賛している点で注目される。了庵は山口の雪舟画房を記述して『天開図画楼記』とし、雪舟作品にも賛詩を遺すなど、雪舟と深い親交を結んでいた人物である。承虎の作品は、その雪舟流を忠実に受け継ぐ画風に加え、了庵の没年である永正11(1514)年が制作の下限となる。したがって遅くとも雪舟逝去後8年以内の作であり、雪舟存命時に描かれた可能性も高い。

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