漂着したエボシガ(徳之島町 花徳浜、3月)

エボシガイ ( Pelagic gooseneck barnacle, Smooth gooseneck barnacle, Goose barnacle )

名称(ヨミ)えぼしがい
中分類有柄目(カメノテ)
形態砂浜に打ち上げられた漂着物に生えている、白い貝殻のような生物。白い貝殻の部分は、2~3センチほどで、しわのある暗褐色をした茎のような部位を介して、漂着物に固定されている。貝殻のような部分におおわれている中には、暗褐色の蔓のような捕食のための足が納まっている。
概要※エボシガイは、貝ではなくフジツボやカメノテに近く、エビ・カニと同じ甲殻類である。

【分布】漂着物に生息するため、全世界の洋上で、広く分布すると考えられている。ただし、カメノテに近い種であることから、温帯~熱帯の海洋で生息していると思われる。徳之島でも漁業用の浮きやペットボトルなどの漂着物に付着したのものが見られる。

【生態】
外洋に面した砂浜に、強風や波浪で漂着物とともに打ち上げられて間もない状態では生きており、わらわら動く。白い貝殻らしきを固定している茎のような部分や、殻のなかにある蔓脚(まんきゃく/つるあし)をウネウネ動かすことができる。海洋を漂いながら蔓脚を伸ばして、プランクトンを捕食するとされる。雌雄同体で、他の個体へ陰茎を伸ばし、受精させて反所kするという。

【島内の目撃情報】
海岸の漂着物に見られるが、生存している状態を観察できることは少ない。生体は強風(きょうふう)や波浪つづきの外洋に面した浜やイノーの漂着物で見つかる。
観察できる場所荒れている、荒れたあとの外洋に面した海岸

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