アマミハナサキガエルの顔

アマミハナサキガエル ( Amami tip-nosed frog )

名称(ヨミ)アマミハナサキガエル
中分類無尾目(カエル)
小分類アカガエル科
形態雄は7センチ、メスは10センチになる徳之島では最大のカエル。足が長く、とてもジャンプ力がある。体色は腹側は総じて白いが、背側は多様で単色の褐色や、褐色の濃淡のまだら、褐色と緑のまだら、緑の濃淡のまだらなどバリエーションが多い。足には暗色の帯がある。顔の先端近く、鼻先に鼻の穴があるためハナサキの名がある。大型のカエルはでっぷりした種が多いが、本種は小型のカエルと同様のフォルムで、比較的スマートである。
概要琉球列島産のハナサキガエルは全て同種とされていたが、奄美大島や徳之島産が別種となった。鹿児島県指定の天然記念物。

【分布】
奄美大島、徳之島に分布する固有種。徳之島では林道や森林の渓流、沢沿いで見られる。

【生態】
鳴のう(鳴くときに膨らませる部分)がないため、高く細い声でピッやキュッと断続的に鳴く。ただし、ほとんど森林の沢沿いでしか鳴かず、声も小さいことから聞かれることは稀である。森林内の地上で昆虫やクモ、ムカデ、カタツムリなどを捕食する肉食性。繁殖期は真冬の12月~明くる1月ごろ、沢のよどみなどに透明のゼリー状物質につつまれた白っぽい卵を多数産む。大型のメスは、驚いて逃げる際には軽く1m以上をジャンプする。

【島内の目撃情報】
春から秋の林道で、雨や雨上がりなど高湿度のタイミングが最も見やすい。ただし、ハブには要注意である。
観察できる場所湿度の高くなった時の林道

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