チブサトゲグモ(赤い個体)

チブサトゲグモ

名称(ヨミ)チブサトゲグモ
中分類クモ類(クモ、サソリモドキなど)
小分類クモ目
形態雄は数ミリ、大きめのメスでも1センチ弱の巣を張るクモ。頭胸部に比べて腹部がとても大きく、腹部の背側は平らになっており、中央から後に6つの突起がある。腹部の模様は特徴的で、個体それぞれに茶、黒、赤、白などを組み合わせた多様な紋様と、共通の白い丸班が中央に並んで2つある。そのため、仮面のようにも見える。頭胸部や足は目立たず、黒や暗褐色。
概要【分布】
ハワイ、オセアニアなど西太平洋から東南アジア、インドに分布。国内では本州で希に発見されるが、奄美群島以南で普通に見られる。徳之島では家屋の周辺に多い。

【生態】
梅雨の頃から秋にかけ、雨風をしのぎやすい場所に巣を張り、自分より大きな昆虫でも捕獲して食べる。かなり離れた枝やひさしなどに、糸を渡すことができる。夏の終わりから晩秋にかけて壁面などに産卵し、黄緑の美しい卵のうを作る。卵のうの状態で越冬し、春先から成長を始める。なお卵のうは、メジロやリュウキュウサンコウチョウの巣材として使われることが多い。

【島内の目撃情報】
周囲に庭木のある家庭ならば、軒先で普通に見られる。
観察できる場所庭木の多い家の軒先、庭先

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