バラハタ(シガテラ中毒に注意!)

バラハタ ( Yellow-edged lyretail )

名称(ヨミ)バラハタ
中分類スズキ目
小分類ハタ科
形態全長60センチを超える中型のハタ。体は一見して赤く、細かいピンクや紫の斑点がある。ひれの後端が黄色く目立ち、ハタでは珍しく、尾びれの上下端が細長く後へ伸びる。近縁のオジロバラハタは、尾びれの後端が名の通り白いことで見分けられる。島口でスワシン、沖縄ではナガジューミーバイと呼ばれる。
概要【シガテラ中毒に注意!】
熱帯の海、特にサンゴ礁に生息する植物プランクトンの一種が毒を生産するが、食物連鎖と生物濃縮により肉食の魚類にも蓄積される。2016年に沖縄県・金武町、鹿児島県・奄美市でバラハタを食べて中毒患者が出ている。徳之島でも比較的人気があるが、食べる場合は50センチ、2キロ未満であれば、毒の蓄積量が少ないとされる。大型魚になるほど放流が惜しくなるが、外見で毒の有無を見分ける手段はなく、シガテラ毒は筋肉や肝臓など全身に含まれ、加熱調理などによる解毒は不可能である。オジロバラハタも、同様に毒を持つ可能性がある。

★島には、シガテラ毒の有無を見分ける、毒は加熱すると消える、毒は内臓だけにある、といった迷信がある。それについて、沖縄県で実施された調査内容が下記の「関連URL」に記載されているので、是非とも確認していただきたい。

【分布】
太平洋、インド洋の亜熱帯、熱帯海域に広く分布する。国内では和歌山県以南、徳之島でも釣獲、漁獲されることがある。

【生態】
沿岸から深場まで生息し、ハタは根(岩礁)に付きやすい傾向にあるが、本種は回遊性がある。エビ、カニなどの甲殻類や魚類を食べる肉食性。

参考:貪欲で、大型のものから釣られてしまうため、50センチ以上のバラハタが釣れた場所は、釣り荒れていない可能性が高い。

【島内の目撃情報】
沿岸で時折釣獲されたり、漁獲され店で販売されることもある。
関連URLhttp://www.pref.okinawa.jp/site/hoken/eiken/kagaku/siguatera.html

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