オガミヤマ遺跡散布遺物(青磁)

オガミヤマ遺跡

名称(ヨミ)オガミヤマイセキ
中分類城館跡
小分類中世
所在地天城町岡前
時代・年代14~15世紀
遺産概要【位置と環境】
 天城町北部に位置する岡前地区は、河川堆積物によってできあがった広大な沖積地が広がっており、サトウキビに転作されるまでは、岡前田袋と呼ばれる町内随一の水田地帯であった。この沖積地の南側に位置する小さな丘陵上にオガミヤマ遺跡は立地しており、ここから北東へおよそ200mの小高い台地には岡前集落が立地している。
 現在、オガミヤマ遺跡が立地する丘陵は独立丘陵となっているが、昭和40年頃までは尾根状に細長く延びて、南東側にある海岸段丘と接続していたことが、航空写真によって確認することができる。

【調査経緯】
 オガミヤマ遺跡はこれまで発掘調査が実施されたことはないが、鹿児島県による遺跡分布調査や、天城町教育委員会による分布調査が行われている。

【遺跡概要】
 オガミヤマ遺跡からは、14世紀~15世紀頃の中国産陶磁器が大量に採集されており、丘陵頂部に遺跡が形成されていることなどから、グスク跡(城塞施設跡)と考えられる。
文献・資料〈参考文献・資料〉
●県埋蔵文化財情報データベースhttp://www.jomon-no-mori.jp/kmai_public/
●鬼入塔遺跡・長竿遺跡
●熊本大学文学部考古学研究室1985年『玉城遺跡』

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