松原西区一括出土銭

松原西区一括出土銭出土地

名称(ヨミ)まつばらにしくいっかつしゅつどせんしゅつどち
中分類散布地
小分類中世
所在地天城町松原西区
時代・年代中世(15世紀前半頃)
遺産概要【位置と環境】
 松原西区一括出土銭出土地は天城町松原から与名間へと通じる県道の右側、通称ソンナキの山に位置する。

【調査経緯】
 昭和44年9月18日に、ソンナキの山の砕石場から、働いていた松原集落在住の鉱夫が、現場で石を動かしたところ、壺などの入れ物に納められていない大量のはだか銭を発見したとされる。

【概要】
 発見されたのは6215枚であったが、その多くが散逸してしまい、現在は、1306枚だけが残っている。 
 発見当時の記録によれば、採集された銭で最も古いのは、開元通寶(初鋳年621年)で、最も新しいものが宣徳通宝(初鋳年1425年)である。
 現在、残っている銭を見てみると、多くの銭が薄く、銭名の判読が困難な状態となっている。また、銭を叩いて平たくした薄い銭も認められる。
 判読できる銭名から国別の銭の種類構成を見てみると、北宋銭(71%)、南宋銭(5%)、明銭(3%)となっている。
文献・資料〈参考文献〉
●小林正秀1970「郷土資料」『徳之島郷土研究会報』第4号
●宮城弘樹・具志堅亮2012「徳之島天城町松原西区の一括出土銭~日本最南端の一括出土銭について~」『天城町内文化財悉皆調査報告書』天城町文化財活性化実行委員会

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