東海道五十三次之内四日市鴬塚大八

分類1美術工芸
分類2絵画
分類3浮世絵・版画
作者三代歌川豊国
縦(cm)37.60
横(cm)24.90
解説 四日市を描いた浮世絵のなかには、他の作品を背景に使ったものが、いくつか見られる。本品は、広重の蔦重版五十三次シリーズの四日市を用いています。
 前面には、歌舞伎「増補黄鳥(うぐいす)塚」で四代大谷友右衛門の演じる大八(大仁坊)が描かれています。口をへの字に曲げて腕まくりをして見得を切る姿は、敵役らしくいかにも憎らしい。大八と四日市の関係は明らかではありませんが、人気作家の風景画と役者絵を一枚に収めるという贅沢な手法に加え、地名と人物の見立を解いて、当時の庶民は楽しんでいたのでしょう。

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