狂歌入東海道五十三次桑名・富田立場之図

分類美術工芸
縦(cm)16.90
横(cm)22.60
時代江戸 (刊年 天保後期)
作者歌川広重
解説 歌川広重は、様々な東海道五十三次のシリーズを作りましたので、それぞれのシリーズを通称で呼ぶことが一般的です。これは、「狂歌入東海道」といわれるシリーズの作品です。
 富田は、現在でこそ四日市市に含まれますが、江戸時代には桑名藩の領地でした。富田は、桑名宿と四日市宿の間にある立場のなかで最も大きく、間(あい)の宿と呼ばれました。ここの名物は焼蛤です。両方の店先で女性が実演しています。香ばしい匂いに誘われて、旅人が足を留めています。宿場のにぎやかな様子が描かれています。画面には「乗り合いのちいか雀のはなしにはやき蛤も舌をかくせり」という狂歌も記されています。

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