狂歌入東海道五十三次四日市

分類美術工芸
縦(cm)22.00
横(cm)29.00
時代明治時代
作者歌川広重
解説歌川広重は、様々な東海道五十三次のシリーズを作りましたので、それぞれのシリーズを通称で呼ぶことが一般的です。これは、「狂歌入東海道」といわれるシリーズの作品です。泊村の日永の追分を京に向かって進むと内部川にかかる橋があり、この橋を渡ってさらに進むと、ヤマトタケルの伝承で知られる杖衝坂があります。絵と狂歌は、これを表しています。旅人の中に、金毘羅詣りの女性や、伊勢参宮の抜け詣りの子どもたちがいます。満開の梅から、旅が春を中心に行われていたことを窺わせます。上半身のみ描かれる橋上の旅人が、土橋の勾配を印象付けます。狂歌は「梅が香に袖ふりあふて泊り村 つえつき坂をのぼる旅人」です。

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