古城早春

作品名(ヨミ)こじょうそうしゅん
サイズ74.4×98.0
作家橋本興家 はしもとおきいえ
制作年1939
公開解説 八頭郡船岡町(現・八頭町)出身の橋本興家(1899~1993)は、伝統的な多色刷り木版画の特質を生かした明快で色彩豊かな作風で知られる版画家です。特に日本古来の建造物や庭などの情緒あふれる風景を主題とした連作は有名で、国内はもとより、海外の美術館にも多数の作品が収蔵されています。
 本作品は、城の美しさに心を奪われた橋本が日本各地の城を取材したシリーズの1点で、1939(昭和14)年の第3回新文展の出品作です。どっしりとした石垣の上に三重三階の天守がそびえる雄大な彦根城の迫力を従来の版画の常識を越えた40 号もある大画面に、見事に表現しています。さらに、石垣の力強さを太い輪郭線でとらえ、石組みの立体感を際だたせるために石垣に色を重ねて光と影のコントラストを際だたせるなど、木版画表現に新たな可能性を示した橋本の代表作の一つです。

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